サーフィンと砂浜ビーチを愛するなら、ハワイの島々の砂浜ビーチの中でもオアフ島は砂浜ビーチの王者であることを是非知っておこう。ハワイ州データブックによると、オアフ島で砂浜が占めるビーチの全長はハワイ諸島のどの島よりも長い約81キロにおよびます。
オアフ島の住宅購入をお考えなら、ビーチの存在も住宅選びの重要なポイントとなることは明らかですね。それぞれのビーチにはどのような特徴がありその周辺にはどのような地区があるのでしょうか。ビーチは不動産と同様それぞれに特徴があり、ユニークで異なる環境を作り出します。
さあ、オアフ島にどのようなビーチ地区があるのか、その海岸線の特徴、そこで暮らすことの意味を見ていきましょう。
カカアコ地区/アラモアナ地区
地区の特徴
このふたつの地区は市の新たな都市型居住地区の中心地として現在も開発中のエリアです。開発当初に建設された物件でもすでに最新設備、大胆な建築様式、ハワイ感満載の最新型都市計画が導入されていてホノルルのコンドミニアムライフにおける新たなスタンダードを確立しています。
豊かな緑が広がる公園を通り抜けると数多くのレストラン、バー、ショップなどが並ぶシティライフゾーンへとつながっています。開発が進む新カカアコ地区にしても、絶え間なく進化し続けるアラモアナセンターにしても、ここは人々の生活にとても便利な中心地です。
コンドミニアムのお部屋からは常に変わらずそこにあるパノラマオーシャンビュー、お住まいの地区の景色、大通りを挟んで広がるアラモアナビーチパークなどを望むことができます。開発が進むカカアコ地区、アラモアナ地区のコンドミニアムの価格帯は、1ベッドルームで50万ドルからグランドペントハウスと呼ばれる信じられないほどの超豪華物件で3600万ドルまでと幅があります。この地区は空や海のごとく無限の可能性を秘めています。
ビーチの特徴
この地区は一か所を除いて海岸線のほぼ全体がすぐに深くなっています。その一か所というのがアラモアナビーチパークです。ここはホノルル周辺随一の広さを誇る砂床に恵まれ、ローカルもお気に入りのビーチです。
1キロ弱の長さがあるこのビーチには奥行もあり、大の字になって寝そべったりビーチアクティビティを楽しんだりするスペースも充分です。沖の岩礁が波を穏やかにしてくれるので水遊びや遊泳に人気でパドルボードの練習にも適しています。
パーク全体の広さは100エイカーあり、公園の周りをジョギングしたり海に飛び込んで熱くなった体をクールダウンしたりと楽しみ方はさまざまです。今年から公園の大規模な改修工事が予定されていて、遊歩道の拡幅、自転車道及び遊び場の新設、海浜砂の入替などが行われる予定です。現状でもとても良く整備されたビーチですが、改修工事後はさらに期待できそうです。
ワイキキ地区
地区の特徴
ワイキキは居住地区であると同時に世界有数のリゾート地区としても君臨してきました。この地区では常に観光客数が居住者数を上回る状態ではあるものの、居住者はその観光産業の恩恵にあずかっています。
高級ブランドショップやエンターテイメント施設、有名レストランなどがヤシの木の並ぶ大通りにひしめき合っています。この地区は徒歩圏内にこれらの施設が揃っていて、すぐに出かけられる素晴らし環境です。
活動派には西の名所ダイヤモンドヘッドのおひざ元にある巨大公園カピオラニパークがあり散歩したり芝生で遊んだりできます。
もともとこの地区は、現在リッツカールトンレジデンスやトランプタワーワイキキなどの新しいラグジュアリータワーが並ぶそばに1950年代から建つウォークアップと呼ばれるエレベーターのないコンドミニアムが並ぶ地区でした。したがって、ワイキキのコンドミニアムはスタジオタイプのバケーションレンタルで20万ドルからリッツカールトンのグランドペントハウスで1500万ドルまであります。
ビーチの特徴
約2.5キロの砂浜が続くワイキキビーチ。実は大きく分けてふたつビーチからなっています。まずひとつ目はフォートデルッシービーチと呼ばれるこのエリアで最も大きいビーチを含むヒルトンハワイアンビレッジの前からハレクラニまで、ふたつ目は少し西側のロイヤルハワイアンホテルからワイキキ水族館まで。後者はワイキキのホテルやショップが多いエリアにあるため比較的混み合っています。ここにはラグーンがふたつありラグーン内では潮の流れや高波の心配がありません。
ビーチ全体が沖にある岩礁に覆われているので安全で穏やかな環境です。柔らかな砂浜が続くビーチ沿いには穏やかで上質な理想の海岸線が広がり、ワイキキに住む人を常に癒してくれます。
ダイヤモンドヘッド地区
地区の特徴
ダイヤモンドヘッドと聞くと高額不動産物件と息をのむような絶景を想像しますが、想像だけではなく実際にそのとおりです。この地区の境界線はビンテージハウスが並ぶ静かな住宅街や建築基準上今後の新たな建設には許可が下りないほど海に隣接したコンドミニアムがあるゴールドコーストと呼ばれるエリアから始まります。そこからダイヤモンドヘッドロード沿いさらに広がりますが、道路から海岸線までの斜面にほとんどの家があり通りからは見えません。このエリアでは海に向かって傾斜のある土地に一戸建て住宅が並びほとんどの住宅からオーシャンビューを望むことができます。住宅規模も大きく豪華で、まさにイメージ通りのダイヤモンドヘッド住宅が並びます。
心地よく広々と見渡せるオーシャンビューに傾斜という地形を生かしたプライバシーが加わり、数多くの著名人がこのエリアの物件を購入しています。
この地区の物件は、ゴールドコーストのコンドミニアムでお手頃な50万ドルから400万ドル、一戸建て住宅はリノベーションが必要な住宅で200万ドルから庶民にとっては夢のようなオーシャンフロント高級住宅で1500万ドルまであります。夢が叶えば。
ビーチの特徴
ダイヤモンドヘッドのビーチはさほど知られていないのですが、それはあまりにももったいない話です。ゴールドコーストの端は約760メートルの海岸線カイマナビーチでローカルにも観光客にも人気のスポットです。遊泳、パドルボード、サーフィンを楽しむ人が常に岸から海に入っていく姿を見ることができます。
その隣のアウトリーガービーチは小さく全長約15メートルですが、カイマナ同様にマリンアクティビティを楽しむことができワイキキに比べて落ち着いた雰囲気です。
ダイヤモンドヘッドロードを少し進んでいくと、ダイヤモンドヘッド展望台の付近でサーファー達が眼下の海岸に向かって小道を下って行くのを見かけることができます。その先には200メートル強の砂浜ビーチがあり沖にはサウスショアで一番のサーフスポットがあります。
サーファーでなくても、砂浜を散歩したりダイヤモンドヘッドの下に広がる癒しのトロピカル空間を満喫したりできる素敵な場所です。
最後にクロームウェルビーチを紹介します。ここはドリス・デュークス邸シャングリラのそばにあることからドリスの夫の名前が付けられています。さほど大きなビーチではないものの根強い人気があります。
訪れる人は、遊泳、シュノーケル、釣りを楽しんでいます。ここでは愛犬との散歩も許されていてご主人様に連れられた犬たちの姿が見られます。溢れる自然を見渡しながら日光浴を楽しむこともできますが、時折高波が砂浜まで押し寄せることがあるので要注意です。
ビーチの環境と四方どこを見渡しても美しく広がる景色は素晴らしく、物思いにふけりながらひとりの時間を楽しむも良し、特別な人や愛犬と一緒に散歩するも良し。
カハラ地区
地区の特徴
オアフ島の高級ラグジュアリー物件を一か所挙げるなら間違いなくカハラ地区でしょう。その評判には多くの人が関心を寄せていて、実際にカハラはその評判どおりです。
カハラには低層建築住宅が並び、地区全体の道幅が広いことやあちらこちらに公園や緑化地帯が広がっていることも相まって開放的な雰囲気に包まれています。周辺の起伏がある地区や山に面した地区とは対照的にカハラのフラットな地形が際立っています。
カイムキの混み合った住宅地と街の喧騒を抜けてカラニアナオレハイウェイを少し進むと、街の雰囲気が一変したことに気が付くでしょう。ある境界線を越えると突然周辺がゆったり、広々としてきます。ある種、トンネルを抜けたような感覚さえおぼえます。
カハラ大通りのオーシャンフロント邸宅群やハワイアンビンテージハウス群は世界的にも有名ですが、カハラの住宅の中には比較的小さめの住宅や控えめな作りの住宅も存在します。それでもはやりカハラというロケーションから価格は高めです。提示価格は要リノベーション住宅で150万ドルから伝説のビーチフロント超高級住宅で2000万ドルまであります。高級住宅購入に向けて貯金でも始めますか・・・。
ビーチの特徴
カハラの雰囲気同様、カハラビーチもまた他と少し異なります。サーフスポットをお探しなら、ここは少し物足りないかもしれません。約1.6キロ続くこのビーチは若干岩も多く奥行も決して広くありません。その代りにカハラの街のような穏やかで落ち着いた雰囲気があります。
フナカイストリートの終点から入っていくマザーズビーチには柔らかな砂浜のビーチがあります。ここから海沿いを東に向かって歩くカハラホテルまでの散歩コースはとても人気です。目の前に広がる太平洋と驚くほど豪華な住宅を左手に見ながら散歩を楽しめます。
カハラホテル前のビーチは特に遊泳に適していますし、少し手前にあるワイアラエビーチパークでは水遊びで一日過ごせるでしょう。ここはのんびり過ごすのがピッタリのビーチです。
ワイマナロ地区
地区の特徴
ワイマナロは「田舎は田舎のままであってほしい」というローカルの人々思いが強い場所のひとつです。住宅開発業者が高い関心を寄せているにも関わらず、今後もこれまでと同様のんびりとした雰囲気漂う街として残っていくことでしょう。
ローカルが経営する数軒しかない小さな商店と飲食店は観光客をターゲットとせずそこに住む人の買い物や交流の場となっていてワイマラロらしく営業しています。
二階建て以上の建物はほとんどないので、地区のすぐ南側にそびえる緑の山々を広く見ることができ自然の恩恵を受けることができます。
この地区の住宅は一戸建てがほとんどで、例外的にワイマナロビーチパークから上ったカラニアナオレハイウェイの海側にゲートで区切られた高級住宅地がありますがそのほかは主に小規模から中規模の家が並んでいます。
ワイマナロの住宅は小規模なもので約60万ドルから地区のシーライフパーク側にある高級住宅で500万ドルまであります。オアフ島でのんびりとしたライフスタイルをご希望ならワイマナロ地区がピッタリです。
ビーチの特徴
ワイマナロビーチは(大学教授で海岸研究の権威である通称)ドクタービーチが選ぶ全米ベストビーチランキングで2015年1位に輝いた折り紙付きのビーチです。ドクタービーチはワイマナロベイビーチパークに焦点を当てて評価していますが、パーク以外の4.8キロを含め大変素晴らしいビーチです。
ここの砂は柔らかく、海の色は美しいブルー。タオルを広げてのんびり過ごすスポットがすぐに見つかります。
南からワイマナロビーチパーク、カイオナビーチパーク、ベローズフィールドビーチパークと続きます。週末にはベローズフィールドビーチパークの森林エリアでキャンプもできます。キャンプの翌朝にハワイ特有の美しい自然の中を歩く散歩は何物にも代えがたい幸福感を与えてくれます。
ここの海はビーチ沿いどこでも水際を歩いたり泳いだりするのに最適ですが、サウスショアに比べて潮の流れが速いので注意が必要です。ライフガードの目の届く範囲で海を楽しみましょう。
全米ベストビーチに選ばれたことで隠れ家的ビーチが世界中に知れ渡ってしまったことを残念に思うローカルがいることも確かですが、ここにオアフ島での夢のような生活があることに変わりはありません。
ラニカイ地区
地区の特徴
ラニカイはオアフ島ウインドワード地区の中でも極めて特別なエリアと言えるでしょう。カイルアビーチパークのすぐ近くにある独特な雰囲気を持った地区です。通りは歩道がほとんどなくそこにビーチを行き来する人々が並んで歩く姿が見られ、まるで田舎のリゾート地のような風景です。
通りは一方通行になっていて、海辺での静かな生活を営むライフスタイルを実践したビーチコロニーの豪華版といった感じです。
この地区は海に向かって傾斜になっているので丘の中腹からは他の住宅に視界を遮られることなくオーシャンビューを望むことができ、美しい海に加えて沖に浮かぶモクの二島を見ることができます。
これまでの内容でお分かりのとおりここの物件はほぼ100%が一軒家です。多くのラニカイの住宅はこの地区の歴史を語る年代物のビーチコテージと並んで新築や大幅な改築を施したラグジュアリー不動産と言ってよいでしょう。
バンガロースタイルの物件で安くても100万ドルから海岸に近くより大きな住宅で1200万ドルまであります。
ビーチの特徴
ラニカイビーチはオアフ島海岸地区の中で最も裕福なエリアというわけではありませんが、その評判は上々です。最近は駐車場スペースの確保が難しくなっていますが、それでもローカルの人々が事あるごとにここにやってきます。
その理由は約500メートルのこのビーチの砂がオアフ島でも一番の柔らかさで海の透明度がハナウマベイを除いてどこよりも高いと言われているからです。沖にはそう遠くないところに浮かぶモクルアの島を見ることができ南太平洋のパラダイスへ辿り着いたことを体感できる瞬間です。
ラニカイビーチの素晴らしさは努力の暁に手にすることができるといった感じで、観光客や住宅購入希望者にとってこの地への敷居が高いのも納得です。
カワイロア(カイルア)地区&カントリークラブノール
地区の紹介
この地区はカイルアビーチパークを訪れる人々がビーチから見える家々を眺めては「あそこに住んだら最高だろう」と思いをはせるエリアです。この二地区の古いほうカワイロアカイルアはカイルアビーチパークの真向かいにあり、その中のいくつかの住宅はミッドパシフィックカントリクラブの向かいにあります。
新しいほうのカントリークラブノールはこの丘にあるエンチャンテッドレイクの整備の一環として20世紀半ばに開発されました。
オアフ島ウインドワード地区で最も有名なビーチの向かいに位置するこの地区が注目を浴びる理由は、カイルア住宅街の雰囲気を残しつつパリ方面にある商業エリアからちょうどいい具合に離れていることです。
現在でもカワイロアには旧ハワイアン住宅、カントリークラブノールには20世紀半ばの牧場スタイル住宅が残っています。その他にも後に建設されたカワイロアのタウンホーム二地区を含む以前に建てられたものより大きい住宅があります。
この地区の魅力の数々がカイルアの住宅価格を高騰させていて、90万ドルから海に向かう住宅では230万ドルまであります。窓の外を眺めながらビーチパークを訪れる人々にあなたはこうつぶやくでしょう。「Yes!ここでの生活は最高です!」と。
ビーチの特徴
毎年のように紙面をにぎわすドクタービーチが選ぶ全米ベストビーチランキングに何度も選ばれたことのあるカイルアビーチパーク、もはや解説は不要でしょう。ゴロンと横になるのに最高のビーチですが、それ以上にここはマリンレジャー天国です。
カヤックが人気でラニカイ側からの入水がより簡単でおススメです。パラセイリング、ボディボード、ウインドサーフィンにも適したスポットでローカル達を楽しませています。遊泳にも適していて沖にあるフラットアイランドまで泳いで渡ることができそこからオアフ本島の景色を楽しむのもGoodです。
カイルアビーチの波は穏やかなのでマリンスポーツ初心者やちょっとした水遊びに最適です。約800メートルの砂浜はハワイの中でも特に美しく格別です。
ビーチサイド地区
地区の特徴
カイルアビーチパークのそばに住むことほど魅力的なことはありませんが、最近は観光客で交通渋滞が発生し少々混みあってきました。そんな中もう少し静かなビーチをお探しならビーチサイドがおススメです。
海兵隊カネオヘ基地方面へ向かうノースカラヘオロードとサウスカラヘオロードの海側及びカラヘオロードの運河を超えてから海側のエリアは昔ながらのウインドワード地区らしいビーチライフが残る地区です。
その雰囲気は住宅にも表れていて、小さいながらも魅力あるビンテージハウスも残っています。このように人を惹きつける空気がある地区では富裕層が土地を購入し建てた大きな高級住宅も見られます。
ここの住人は皆ビーチからすぐのところに住んでいるので、すべの区画からビーチへのアクセスが可能です。観光地から離れたカイルアビーチサイドでの生活は別世界です。
ただし別世界の住人になるためには経費も必要で、現状では要リノベーション住宅で130万ドルから最高2000万ドルの物件もあります。素晴らしものには対価が必要ということでしょうか。
ビーチの特徴
ビーチサイドはカイルアビーチパークの端から始まり約3.5キロにわたり伸びています。この長く広がるビーチではさまざまなアクティビティに挑戦できます。
海岸線にはカイルアビーチほどの人は見られませんが、ビーチはカイルアと同様に岸には柔らかな砂、海には優しい波が押し寄せ、ボディボード、カイトサーフィン、ウインドサーフィンなどを楽しむことができます。
ビーチサイドの真ん中から少し南にあるカラマビーチにはピクニックテーブルと駐車場が完備され全長3.5キロのビーチの中でも良く知られた人気のエリアです。
ビーチには人もまばらで、足の甲に寄せては返す波を感じながら散歩するのも良いでしょう。
ライエ地区
地区の特徴
ノースショアの一番東側にあたるライエはノースの中でもにぎやかな場所とも言えるでしょう。ハワイ流田舎町の雰囲気、壮大な海の景色、明らかにのんびりとしたライフルタイル、紛れもなくオアフ島ノースショアの街です。
ここでは波のうなる音、ニワトリの鳴き声など日常生活独特のサウンドが聞こえてきます。一方、スーパーやレストラン、映画館などが入るショッピングセンターもあります。日常の煩わしさから解放された空気と利便性のバランスが取れたノースショアの他の地区とは一味違う雰囲気があります。
ライエの住宅は圧倒的に小規模から中規模のものが多いのですが、近年ではオーシャンフロントエリアに高級物件も見られるようになりました。住宅規模が異なるように価格にも幅あり50万ドルから400万ドルですが、いずれも楽園のような美しい環境にあります。
ビーチの特徴
約3.2キロの自然が手つかずの状態で残るこのビーチはライエの人々にとって自慢の場所です。ライエポイント半島を境に大きくふたつのエリアに分けられます。そのうちのひとつはライエの名前が付いたビーチパークの南端から始まり、ライエビーチとして一般的に知られているエリアです。
ここから半島までの砂は心地よく、足が沈み込むほど深くなくかといって固くもないといった歩きやすいコンディションです。ビーチパークの南端は、波が砂州に打ち付けるときの音が迫力あることから「パウンダーズ」という名前で知られています。サーファーが好んでこのポイントに入っていきますが、上級者向けです。ここはノースショアであることを忘れてはいけません。
波が穏やかであればその他のエリアはボディボードや遊泳もできますが、そうでないときは北にあるバスタブビーチと呼ばれるより穏やかなビーチに向かうのが賢明でしょう。
ライエポイントの北側にあるフキラウビーチはその名のとおり(フキラウとはハワイ語で伝統的な地引網の漁法を指す)良い釣りポイントになっています。
波が穏やかな夏に限って泳ぐこともできます。冬には多くのサーファーがここに集まり大波にチャレンジします。ビーチの北東沖には野鳥保護区に指定されているゴートアイランドのユニークな姿を見ることがます。
ライエビーチと同様、ここではタオルを敷いて寝転がるのにピッタリのビーチです。ただし、潮の流れが必ずしも穏やかでないこともあるのでご注意を。
タートルベイ地区
地区の特徴
タートルベイは実際には住宅街というよりは事実上オアフ島最北端の隠れ家的リゾート地です。つまり、開発の類や街と呼ばれるようなところから外れたノースショアの行きつくところまで行った場所なのです。
ここは豪華なオアシスといった感じですが、タートルベイの環境が創り出す雰囲気を活かしたいたって控えめな贅沢感です。本格的なホテルがあるにも関わらず、貿易風にあおられる木々の音や海風がやがて岸を駆け登りテンポよくうなる音が聞こえ、その静けさに慣れていない人にとってはそれらの音がとても大きく聞こえるほど辺りが静まり返っています。
タートルベイの住宅は完全にコンドミニアムとタウンホームのみで、山手のクイリマエステイトで30万ドルから高級ビーチフロントのオーシャンビラズで300万ドルです。
ビーチの特徴
このビーチはクイリマコーブ、ベイビュービーチ、タートルベイなどさまざまな名前で知られています。ビーチは入り江になっていてノースショアの強烈な波もさほど威力を発揮しません。そのため比較的穏やかで快適な海となり、すぐそばにはリゾートホテルもあります。
タートルベイはシュノーケルのスポットとしても有名で、特に初心者向けです。透明度が高く波の穏やかなこの海域には無数の魚が集まってきます。ここをノースショアのハナウマベイという人もいます。
砂浜は近くにあるリゾートホテルによりよく整備されていて日光浴をする人にもピッタリです。街から多少離れていることもあり人も少なく、行楽シーズンでもめったに混み合うことがなく快適に過ごせます。ダイヤモンドのように輝く砂も波もここに住む人にとっては日常に過ぎず、そう感じることができるのは贅沢の極みですね。
サンセット地区
地区の特徴
サンセット地区は北にあるハワイ大学農業試験場と南にあるワイメアベイの間を指します。全長約5.7キロにわたるオアフ島で最も長い住宅地でほぼ全体にビーチがあります。
世界的にも有名なハワイのサーフカルチャー発祥の地でもあり、トリプルクラウンと呼ばれる三大大会のうち二大会がこの地区で開催されています。マリンスポーツの愛好家にとっては究極の聖地です。
華やかな一面を持つ一方で、緑に囲まれた環境、ハイウェイが唯一の交通手段であること、水平線が常に見渡せるよう設計された控えめな住宅など、ここはやはりノースショアなのです。多く区画は海の神様の庭とあがめられるビーチフロント沿いにあります。
周辺の地区と同様に、かつてのプランテーション農業や20世紀半ばのビーチバム時代を彷彿させるようなノースショアらしいビンテージハウスと近年建てられた高級住宅とが混在していて、この立地であることからいずれも高値が付いています。
この地区の住宅は比較的古いもので最低60万ドルからより新しく広いサンセット地区の住宅で500万ドルほどで市場に出ています。
ビーチの特徴
この地に住むということはサーフィン界で最高位の大会に徒歩や自転車で行けるということです。サーファー達は地球上最大の威力を持つ波を求めてやって来ます。そう聞くとここが遊泳向きでないことはお分かりでしょう。潮流は非常に危険でうねりも圧倒的な強さです。
しかし、その波を我が家から眺めることができるとすればそれは何とも例えようのない景色です。サンセット地区にはオアフ島最長の白砂ビーチがあり、ここに住む人々は気の向くままにこのビーチで散歩やジョギングを楽しんでいます。
安全のため、海では水辺を歩く程度にとどめておくのが良いでしょう。畏敬の念を抱かせる海の力を目の当たりし、それを特別席から堪能することができるとなれば何の不満もないでしょう。
カワイロアノースショア地区
地区の特徴
カワイロアノースショアの住宅はオアフ島ノースショアのなかでも特に超一流住宅地として知られています。ショップやレストランが集まる中心地ハレイワと波と砂浜に恵まれたワイメアベイの間に位置し、この地で最も活気ある人気エリアの真ん中にあたります。
カワイロアの住宅の半数はビーチフロントにあり、これはオアフ島でもかなり高い割合です。かの有名なノースショアのうねる波のみならず世界でも有名なサーフポットがこれらの住宅の前に広がっています。
高級住宅地として知られるカワイロアですが、20世紀半ばに建てられた住宅も残っておりその中には2~3軒の小さな家が一区画に建つような形態のものもあります。カワイロアのなかでもローカルに良く知られているパパイロアロードには近年建てられた大きな住宅が並んでいてこのエリアは富裕層地区と言われています。
市場では80万ドルから巻き上がる波が間近に見える海側の住宅で800万ドルまでと価格に幅があります。ノースの波を乗りこなすのは至難の業ですが、一度見たらその魅力の魔法にかかったように虜になることでしょう。
ビーチの特徴
カワイロアノースショア地区にはワイメア地区のすぐ南からパパイロアロードの海側に広がる約3.5キロのビーチがあります。
まずはラニアケアビーチとしても知られるチャンズリーフ。ここはウミガメが頻繁に現れることで有名です。自然と動物を愛する人は自然環境にあるウミガメを観察できることに大喜びします。
周辺の海に比べて波が穏やかで岸付近であれば多くの場所で泳ぐことができます。サーフィンに関しては上級者向けです。
一方、ほとんどの砂地に奥行があるのでのんびり太平洋の息吹を感じるのも良いでしょう。
ここは大半の人にとってマリンスポーツ向きの海ではありません。母なる自然の力を目のあたりにして、人々は海から距離をおき、また同時にカワイロアの大自然の魅力に惹きつけられています。
モクレイア地区/ワイアルア地区
地区の紹介
ワイアルア地区とモクレイア地区はオアフ島ノースショアの忘れられたエリアです。海岸部の極西部に位置し、特に伝説的なサーフポイントやユニークなショップがあるわけでもありません。それがここを住まいに選ぶ理由です。観光客の影響なく静かに暮らせる環境なのです。
いずれの地区も小さな地域でワイアルアの起源は現在では無くなってしまったさとうきびプランテーションです。近隣とのつながりが深かった当時の労働者家族の多くがこの地に残り現在も深い絆で結ばれ生活しています。
モクレイアの住宅は一般的にワイアルアの住宅に比べてより高額で、海沿いに伸びるクロージャーロード沿いの家々は特に目を引きます。ここはノースショアでも初期に開発が進んだ通りです。しかし、近年この地区では農業も推進されていて周辺には農地も見られます。
皆が皆ビーチフロントに居を構えているわけではありませんが、ワイアルアやモクレイアに住んでいれば徒歩で、自転車で、またはちょっと車を走らせるだけで海岸に辿り着くでしょう。
ワイアルアはノースショアで最もリーズナブルな地区で、モクレイアのクロージャードライブには高級住宅もあるためこの二地区の住宅価格には幅があります。リーズナブル物件で40万ドルから上は500万ドルほどです。
ビーチの特徴
ノースショアの最西端に伸びる約4.8キロのビーチには観光客の姿はほとんどなく、やって来るローカルですら周辺の地元住民ばかりです。唯一の例外がトイレとキャンプ場が整備されたモクレイアビーチパークです。このビーチは北部ほど危険ではなく良いサーフスポットでもあります。ただし、やはり冬季は避けたほうが良いでしょう。
海には岩礁があるおかげで穏やかなビーチ環境となっており遊泳、シュノーケル、ヤス釣りを含む魚釣りなどさまざまなアクティビティが楽しめます。天候によっては沖にカイトサーファーやウインドサーファーが見られます。
冬になると押し寄せる大波に打ち上げられた貝殻が散乱し、コレクターにとってはこの季節が貝殻天国です。
ワイアルアとモクレイアの海は透明度が高いことでも知られています。かつてオアフ島のどこでも見られていたクリアな海が幸運にもここにはまだ残っています。
オアフ島の住宅とビーチ
オアフ島の不動産価値はビーチに近づくほど値が上がる、というのはまぎれもない事実です。私たちが海の魅力に惹きつけられるのはどうやら止められないようです。
またある調査でも、オアフ島全体を通してビーチでの体験の中に生活の豊かさがあるという結果が出ています。
穏やかなラニカイビーチ、その隣には活発な波が押し寄せるカイルアビーチパーク、一方まるで間近でスポーツ観戦をするかのように激しくあがる波を岸から眺めることができるサンセットビーチなどオアフ島のビーチはさまざまな表情を見せてくれます。
どのビーチが良いかではなく、どのビーチがご自身のライフスタイルに合っているかポイントなのです。オアフ島には多くの選択肢の中からあなたのライフスタイルにピッタリのビーチがきっとあります。さぁ、どこのビーチにします?