カイルアは特別な場所です。オアフ島ウィンドワード地区にあるこのビーチタウンは15年前にはさほど広く知られていませんでしたが、今では秘密の楽園が皆に知れ渡ってしまいました。ラニカイビーチ、ピルボックスハイキングコース、就任中のオバマ大統領一家の休暇先など、カイルアが知られる理由を挙げればきりがありません。カイルアに小一時間も居れば、この町がどこか他とは違うことに気が付くでしょう。カイルア独特の雰囲気は何かひとつが創るものではなく、多くの具体的な要素が集まり漠然とした良質な空気を創り出しています。以下にカイルアを特異な存在にする10項目をご紹介します。
ビーチ
カイルアには心底美しいビーチが複数存在します。カイルアビーチとラニカイは細かい白砂、透明感のある青い海、どちらを見ても美しい景色が特徴です。カイルアビーチはカイルアベイ沿いの約1.5マイルを占めています。カイルアビーチパークには入り口が2か所あり、駐車場、トイレ、シャワーが整備され、ライフガードがいます。カヤックでカイルアベイに出る人もいれば、サーフィン、パドルボード、カイトサーフィンを楽しむ人もいます。海には船やサーファーなどが入れないブイで仕切られた遊泳エリアもあり、また波打ち際でも海を楽しむことができます。
ラニカイはカイルアビーチパークのすぐ南に位置する小さめのビーチです。水の透明度は格段に高く、海は一年を通して穏やかなため、こどもにも最適です。ラニカイは遊泳、シュノーケリングに適していて、ビーチにパラソルを立てて涼しい一日を過ごすのも良いでしょう。正面にモクルアアイランド、背後にはコオラウ山脈を眺めることができます。ラニカイは一方通行の道路が走る住宅地で、地区への出入りはこの道しかありません。シャワー、トイレ、駐車場はなく、ライフガードもいません。駐車スペースは路上となり、特に週末はいっぱいです。自転車か徒歩で出かけると時間を有効活用でき悩みを解消できます。ひとたびビーチに辿り着けばその人気の訳が分かるでしょう。
マリンスポーツ
これほど美しいビーチを目前にすれば、海遊びがカイルアのライフスタイルの一部であることは当然です。カイルアには老弱男女を問わず、文字通りみんなに適した楽しみ方があります。オアフ島のこの地区がウィンドワードサイドと呼ばれるには理由があります。カイルアベイは一年を通じて貿易風が吹いていることから世界でも知られたカイトサーフィンのポイントです。浅い岩礁が少ないためビーチは安全です。風が強い日にはベテランカイトサーファーが大勢訪れます。カイトがついていない普通のサーフィンを楽しむ人もカイルア、ラニカイで良い波に出逢えます。海が穏やかな日は、カヤックやスタンドアップパドルボード(SUPサップ)でフラットアイランドやモクルアアイランドを訪れるアクティビティが人気です。ボードやカヤックはレンタルがあり、ハワイアンウォータースポーツ、カイルアビーチ-アドベンチャー、キーモズサーフハットなどレンタルショップでレッスンを受けることもできます。
アウトリガーパドリングはカイルアで楽しめる競技スポーツです。ラニカイカヌークラブとカルアカヌークラブでは小さな子供からシニアまで幅広い年齢層で初心者から上級者向けのチームがあります。両チームとも毎年のように州で好成績を収める強豪チームで、チームに加入すると軽いアクティビティではなく競技スポーツとしての活動になることを知っておきましょう。
ローカルショッピング
カイルアは、アート、ファッション、コスメ、ジュエリー、土産物などハワイからインスピレーションを受け、ハワイで作られた商品が並ぶ店が多くあります。中にはカイルア産の商品も!ファイティングイール、ノアノア、グローバルビレッジ、ラニカイバス&ボディ、カイルアジェネラルストア、アイランドトレジャーギャラリー、ウィンドワードジュエラーズなどはほんの一部で、カイルアではローカル感あふれるショップを発掘できます。
ファーマーズマーケット
ローカルショッピングと言えば、カイルアで毎週開催される三つのファーマーズマーケットです。地元の人や観光客が訪れるマーケットでは、地元農家が生産するはちみつ、昆布茶、サルサ、ゼリー、ジュース、チーズなどの産品を買い求めることができ、出店者の支援にもつながります。また、ハンバーガー、クレープ、ワッフル、すし、ビーガン料理などすぐに食べられる料理も豊富に揃っています。
各ファーマーズマーケットは主催者が異なり、それぞれに異なる商品が販売されています。
カイルアレクリエーションセンター駐車場:木曜日 9:00AM~正午
ロングスドラッグ駐車場:木曜日 5:00~7:30PM
カイルア小学校:日曜日 9:00AM~正午
木曜の夕方と日曜の午前中に開催のマーケットは来場者が多く、品揃えが豊富で、エンターテイメントも催されます。一度は行ってみたい人気のイベントです。
朝日
ここでは毎朝カイルアベイから朝日が昇ります。毎日異なる表情を見せてくれる朝日は、いつの日も素晴らし景色を創り出します。幸運にもビーチフロントに自宅を所有することができれば、プライベートな空間でこの朝日を毎朝堪能することができます。たとえ自宅がビーチフロンでなくても、早朝のビーチで散歩やジョギングをしたり、ピルボックスへハイキングに出かけたり、カヤックやサップで海に漕ぎ出して行ったりとさまざまなアクティビティを楽しむことができます。自然の美しさがエネルギーに満ちた刺激的な朝にしてくれるでしょう。
ビーチのある生活
カイルアにはラグジュアリーなラニカイやカイルアビーチサイドのような非常に魅力的な地区があります。ある意味、ラニカイはカイルア内にあるビーチ地区です。ビーチ沿いと環状道路より内陸の丘の斜面に美しいアイランドスタイルの一軒家が並んでいます。ここは親しみやすい地域柄で、ゲートで仕切られたプライベートホームは多くなく、住む人の間では近所付き合いがあります。また、アクティブな一面もあり、環状道路では走る人、歩く人、自転車に乗る人を一日中見かけます。サップ、カヤック、アウトリガーカヌーで沖に出る人や、ピルボックストレイルへハイキングに行く人もいます。さらに、ここには美しいゴルフコースやフィットネスセンターなどを備えたミッドパシフィックゴルフクラブもあります。
カイルアビーチサイドの一軒家はラニカイに比べてプライベート感、高級感が増します。ノースカラヘオドライブから入ったところには細い道や環状道路が多くあり、人通りははるかに少なくなります。住む人は親しみやすく、それぞれの通りは小さな地区のような雰囲気があります。カイルアビーチはラニカイに比べて大きいので、混雑も控えめです。より静かでプライベートを求める方にはこちらがおすすめです。
カイルアのその他の地区にある一軒家の価格はビーチフロント料金の加算はありません。パリハイウェイの下にあるマウナウィリには熱帯雨林のような雰囲気の中に美しい一軒家が並びます。ここはコオラウ山脈の麓にあたり、静かで平穏な空気が流れています。カイルアタウンからはおよそ1マイルの郊外にあり、立地としては何を求めるかによってプラスにもマイナスにもなり得るでしょう。ケオルドライブ沿いのエンチャンテッドレイク地区は、公園、小学校、ショッピングセンターがある家族連れに人気のエリアです。この地区にある多くの一軒家からはカイルアベイに流れ込む運河にアクセスできます。カイルアタウンのアオロアストリートにはさまざまな大型コンドミニアムがあります。高層コンドミニアムのウィンドワードパッセージからより高級なウィンドワードコーブやウィンドワードハーバー、ツリーハウスに着想を得たガーデニアマナーまで、初めて家を購入する人や、単身者、若い夫婦、子供が育ちあがった夫婦などにピッタリです。
健康志向なライフスタイル
カイルアの人々は、アクティブに活動し、口にするものがどこで生産されたものなのかに気を配り、心身の健康を重要視しています。さまざまな分野の専門ジム、ヨガやピラティスのスタジオなどで体を鍛えたり、ウォーキング、ジョギング、ハイキング、サイクリングに出かけたり、海で泳いだりと健康維持に努めています。ローカルの店ではフレッシュジュース、スムージー、アサイーボウル、注文が入ってから作るサラダやサンドイッチやプレートミールなどヘルシーフードが手に入ります。また、多くのレストランで地元産の食材を使ったメニューを提供しています。
どこに行くにも徒歩または自転車
カイルアは驚くほど歩行者にフレンドリーな町です。町中どこへでも徒歩又は自転車で行けるオアフ島では珍しい場所のひとつです。パリハイウェイからラニカイに入る道には自転車専用道路、サイクリングロード、サイドウォークがあります。カイルアは町の人気が高まるにつれて交通量も増えました。ちょっとした用事やビーチへ出かけるなら、駐車場を探す手間を考えると多くの場合自転車のほうが手っ取り早いです。すべてのショッピングセンター、ペデゴやザバイクショップのような自転車の一日レンタルができるレンタルショップにはバイクラックが設置され、歩行者に優しい横断歩道が町全体に敷かれています。
パリハイウェイのドライブ
自宅で仕事をしている人、カイルアで働いている人、引退後の人生を楽しんでいる人を除けば、ほとんどのカイルアの住人がホノルルまたは島内の他の地区で仕事をしています。パリハイウェイはカイルアからコオラウ山脈を通り抜け、美しい景色の中ホノルルのダウンタウンにまっすぐ伸びています。ホノルルを出てトンネルを抜けると緑豊かなパノラマビュー、カネオヘ、カイルア、それぞれの湾が迎えてくれます。雨が降ると、途中に滝が現れることがあります。パリ展望台やトンネルのカイルア側にある絶景ポイントからの眺めは見事です。カイルアに住む人は、たとえ道が渋滞していても「街」を出ただけで息がしやすくなると言います。(ウィンドワード側とオアフ島中部を結ぶH3からも山々とオアフ島ウィンドワードの絶景を見ることができます。)
祝日
カイルアが持つ小さな町の雰囲気は、皆が集まるイベントや祝祭でさらに深まります。7月4日には数十年にわたり毎年行われているパレードがあります。通りには住人が集まりパレードの行進やチアリーディングを見物します。その夜はビーチやピルボックス、ラッキーな人は自宅の屋根などから毎年恒例の花火を鑑賞します。地区が資金を提供しているこの華やかな祭典には友人や家族、観光客が集まります。
キャッスルホスピタルで毎年開催されるクリスマスツリーの点灯行事も島内の注目を集めるカイルアのイベントです。12月の初めに住人が集まり、音楽を楽しんだり、クリスマスキャロルを歌ったり、キャッスルホスピタルのイルミネーションの点灯の瞬間に立ち会ったりします。イルミネーションは町を団結させホリデーシーズンの到来を告げます。
住宅15,000軒、住人50,000人、カイルアは小さな町ではありませんが、スモールタウンの雰囲気が残されています。スーパーからホームセンターや素晴らしいレストランまで必要なものはすべてここにあります。町から出たくないなら、出る必要はありません。数多くのイベントやアクティビティを通して人との出逢いがありコミュニティの一員になった気がします。カイルアは本当に美しい場所で、そこの住人はその美しさを維持していることに誇りを持っています。しかし、コミュニティの魂はどこにでもあるものではありません。この地が住む人をそうさせるのか、住む人がこの地をそうさせるのかわかりませんが、カイルアに良いことが起きているのは間違いありません。