数百年前に整備される以前のワイキキは、美しいビーチなど存在しない沼沢地でした。歴史をさかのぼること1794年、カメハメハ大王の軍隊がオアフ島征服に向けてワイキキに上陸すると、この地区は姿を変えていきます。ワイキキは、カメハメハ大王の勝利を機に王室の保養地のひとつとなりその後の王位継承者達にも愛され、美しいビーチと海は歴代の王達からハワイ王朝最後のリリウオカラニ女王に至るまで王室の隠れ家として選ばれてきました。
1.5平方マイルの広さを誇る今日のワイキキはハワイ州で最も人気の観光地でホテル、コンドミニアム、レストラン、ショップなどが立ち並びます。ワイキキビーチはオアフ島南岸に沿って1.5マイルにわたって伸びる世界有数の壮観を誇るビーチ。(ハワイ大学が発表したワイキキビーチの歴史を調査した文献はこちら。)ワイキキビーチは9つのビーチから構成されそれぞれに名前と特徴があります。ここでは、全9つのビーチの動画を紹介します。
ワイキキビーチとは
クヒオビーチとカピオラニビーチの間にはカパフル防波堤、地元サーファーの間では通称ウォールズ(桟橋前のサーフポイントに由来)と呼ばれる桟橋があります。カパフル防波堤から西、つまりクヒオビーチから西側はホテルやショップ、レストランなどが並ぶ本来のワイキキです。カパフル防波堤から東、つまりカピオラニビーチから東側はカピオラニ公園沿いにビーチが伸びる、訪れる人も知っての通り実際はワイキキではありません。そしてさらに、最東端には古いコンドミニアムとホテルの前に位置するカイマナビーチとアウトリガーカヌークラブビーチがあり、この地区は不動産業界でゴールドコーストと呼ばれています。このふたつのビーチはワイキキビーチの一部とされていますが、ゴールドコーストの不動産はダイヤモンドヘッド地区となります。
カパフル防波堤-ワイキキのレストランやホテルなどが並ぶ地区と、商業施設のない公園側を仕切るように桟橋が海に伸びている
ワイキキビーチにある9つのビーチ(東から西の順)
1)アウトリガーカヌークラブビーチ:コロニーサーフコンドミニアムの前に位置することからコロニーサーフビーチとも呼ばれる。ビーチへのアクセスはコロニーサーフとコロニービーチコンドミニアムの間から、またはアウトリガーカヌークラブの会員ならクラブからもアクセスできる。子供連れの家族に人気のビーチ。
2)カイマナビーチ:サンスーシーコンドミニアムとニューオータニカイマナビーチホテルの前に広がるここはサンスーシービーチとも呼ばれる。週末や祝日には多くの人でにぎわう。他のワイキキのビーチにはない魅力があり、海水浴客に人気のビーチ。
ダイヤモンドヘッドのゴールドコーストに広がるカイマナビーチ-通称サンスーシービーチ
3)クィーンズビーチ:カパフル防波堤の西側に位置する。ビーチバレーや日光浴、人混みを避けてゆっくり泳ぎたい人に人気のスポット。
4)カピオラニビーチ:ワイキキビーチの中でも最も奥行きのあるビーチ。ビーチバレーのコートが2~3面、サーフィンのレンタルサービスもあり、日光浴やマリンスポーツを楽しむにも十分な広さ。カピオラニビーチ-奥行きのあるビーチにビーチバレーコートが並ぶ
5)クヒオビーチ:デューク・カハナモク像のそばにあるとても活気あるビーチ。サーブボードのレンタルサービスが多く並ぶ。
6)ロイヤルモアナビーチ:ロイヤルハワイアンホテルとモアナサーフライダーホテルの前に位置し、ロイヤルハワイアンビーチとも呼ばれる。ワイキキで最も活気があるエリア。カタマラン(双胴船)に乗って沖に出たり、サーフレッスンを受けたり、波と戯れたりする多くの人でにぎわう。
7)グレイズビーチ:ハレクラニホテルのそばにありハレクラニビーチとも呼ばれる。波の浸食により奥行きがあまりない。人混みを避け、ゆっくり泳いだりスタンドアップパドルを楽しみたい人におすすめのスポット。
8)フォートデルッシービーチ:フォートデルッシービーチパークの前。ビーチバレーコート、ラケットボールコート、マリンスポーツレンタルサービスなどが有り、ワイキキ中心部のビーチに比べてすいている。
9)カハナモクビーチ:ヒルトンハワイアンビレッジ前。沖に岩礁がありビーチ付近の水深が浅いため家族連れに人気。
ワイキキビーチスナップショットコレクション